「ありがとう２６年。
７３０車（いすゞＢＵ０４：シルバーアロー）引退ツアー」
（那覇バス）
（No.01）
★　序　章　★
昭和５３年７月３０日に、沖縄では一大イベントがあった。
交通方法が、右側通行から、左側通行に変わったのである。（通称、「ナナサンマル」と呼ばれている。）
交通方法変更に伴い、バス運行事業者（琉球バス・沖縄バス・那覇交通（現：那覇バス）・東陽バス）は、ほとんどの車両を新車で導入した。（通称、７３０車（ナナサンマルシャ）と呼ばれている。）

各事業者は、車両寿命等で徐々に車両の代替を進めていっているが、７３０時に導入された車両台数があまりにも膨大すぎて、四半世紀を過ぎた今でも、一部の路線では、当時の車両が現役で（元気に）活躍を続けている。
（年式に比べ、車両の状態は全般的に良好である。）

７３０車は、通勤・通学の足となり、沖縄の経済発展に大きく貢献してきた。
（歴史的にも貴重な存在なのである。）


那覇バス稼動時（2004年07月18日）、７３０車は５０台以上が在籍していたが、車両代替・ダイヤ編成等でかなりの数を減らした。
那覇バスの７３０車は、「いすゞ」の「ＢＵ０４」という型式であるが、外見上５つのタイプに分類できる。
（全て、「那覇バス」のロゴ対応済み）

※ちなみに、「ＢＵ０４」が現役で活躍しているのは、（2004年08月現在）、沖縄と岩手の２県のみである。

(1) 市内線タイプ ： 前後２ドア 旧塗装車：ボディカラーは初期カラータイプ（ロゴのみ、那覇バス対応）
(2) 市内線タイプ ： 前後２ドア 新塗装車：那覇バスカラー変更タイプ
(3) 郊外線タイプ ： トップドア 旧塗装車：ボディカラーは初期カラータイプ（ロゴのみ、那覇バス対応）
(4) 郊外線タイプ ： トップドア 新塗装車：ボディカラーはレインボーカラータイプ
(5) 郊外線タイプ ： トップドア シルバーアロータイプ

(5)のシルバーアロータイプは、那覇交通時代、３台在籍していた。
（７５９号車・１１７６号車は、「具志営業所」、７６０号車は「西原営業所」所属であった。）
那覇バス移管に伴い、７５９号車・７６０号車が相次ぎ抹消となった。
（１１７６号車のみ引き続き、路線運行を続けた。）

「シルバーアロー」タイプは、旧貸切カラーの車両であり、（８月現在、残り１台の為、）貴重な存在となっている。
那覇バスの路線としては、「45 与根線」として活躍中である。

ところが、１１７６号車も抹消が近づいているとの事で、急遽、貸切りを計画した。


以下が、ツアー（貸切）の概要です。

日付 ： 2004年08月15日
時間 ： 13:00発
出発地 ： 那覇空港
ツアー名 ： 「ありがとう２６年。
７３０車（いすゞＢＵ０４：シルバーアロー）引退ツアー」
貸切者名 ： 沖縄路線バスどっとこむ製作委員会（※）
貸切車両 ： 沖２２　か　１１７６　（車両指定）

※個人名で貸りるより、サイト運営者として見映えを考慮した結果、「沖縄路線バスどっとこむ製作委員会」となっています。
（全額自己負担で貸切っています。）


コースは以下の通りです。

那覇空港　→　那覇東バイパス　→　那覇ＩＣ　→　沖縄北ＩＣ　→　大田　→　屋慶名　→　海中道路（休憩）
海中道路　→　屋慶名　→　川田　→　沖縄環状線（泡瀬）　→　渡口　→　普天間（休憩）
普天間　→　中部商業高校前　→　琉大　→　鳥堀　→　開南　→　旭橋　→　那覇空港（休憩）
那覇空港　→　具志営業所（解散）

※「普天間〜那覇空港」間は、「102 空港普天間線」（1998/08/01 廃止）の経路を走行します。
　　（１１７６号車は当時、「102 空港普天間線」の担当車両でした。）

「102 空港普天間線」として、今回の走行は約６年ぶりの復活となる。


その後、情報が入ってきました。

１１７６号車も、残念ながら 2004年09月一杯 にて「抹消」となってしまいました。

（これで、「シルバーアロー」タイプの車両は、全廃となりました。）

「シルバーアローよ、永遠なれ！！」


※「１１７６号車の貸切運行としては、私（管理人）が最後だった。」との事である。


★　車両撮影（那覇空港内）　★
出発前に、車両の撮影を行っています。
これで、車両の様子が分かると思います。

レポートＡ０１ 「那覇空港」駐車場内での、撮影です。
正面です。
レポートＡ０２ 左側前方（公式側）からです。
レポートＡ０３ 右側前方（非公式側）からです。
レポートＡ０４ 左側側面です。
側面の白い部分は、旧、「那覇交通株式会社」の文字が入っていました。
レポートＡ０５ 右側側面です。
レポートＡ０６ 後方部です。
白い部分は、旧、「那覇交通」の愛称だった、「銀バス」の文字が入っていました。
左下に、「那覇バス」の文字が確認できます。
レポートＡ０７ 左側後方です。
レポートＡ０８ 右側後方です。
レポートＡ０９ 方向幕は、「貸切」に設定しています。
レポートＡ１０ 貸切時は、ツアー名が前面ガラスに貼り付けられます。

「ありがとう２６年。
７３０車（いすゞＢＵ０４：シルバーアロー）引退ツアー」

と題し、「沖縄路線バスどっとこむ製作委員会」として貸切っています。
レポートＡ１１ 車内の様子です。
前方から撮影しています。
この、「シルバーアロー」は、旧貸切カラーの車両であるため、他の７３０車よりはグレードが高くなっています。
（シートはリクライニングが可能となっています。）
レポートＡ１２ 後方からの様子です。
運賃表は、巻き取り式となっています。
レポートＡ１３ 運転席部分です。
右側は、ドア開閉スイッチや、車内案内装置等が一括して並んでいます。
レポートＡ１４ 車両の型式等が、掲載されています。




※当ツアー（貸切）は、（管理人が）個人的に企画・実施しておりますので、「那覇バス」さんへのお問い合わせはご遠慮下さい。
※また、当サイトにおきましても、ツアー（貸切）に関する、いかなるお問い合わせにもお答えできません。

（２００４年９月５日：沖縄路線バスどっとこむ＠管理人：記事及び写真の無断転載禁止）


戻る　　　No.02へ →